戦前から戦直後にかけて作られたと思われる、古いB玉。
気泡がいっぱい詰まっていたり、茶筋が見えたりして、本当にきれいなものです。
大きさもまちまちで、形も歪なため、まっすぐに転がりません。
だから「B級玉」なんですが。。。
本当は埃だらけで汚れていて、こんなにきれいだなんて、全く気が付きませんでした。
洗ってみたら、宇宙の惑星みたいな美しさ!
びん博士に報告したら「写真を撮りたい」と仰るので、ボトルシアターの2階の、いつもの撮影台に乗せてみました。
B玉の中に別のB玉が映り込んでいて、不思議な感じです。そして茶筋も見えます。
ところで、ガラスを扱う人がよく使う「茶筋」という言葉は、びん博士が最初に採用したのですよ。
それからガラスの表面に凸凹の型をつけて文字や絵を浮き彫りにした「エンボス加工」というのも、びん博士が最初に使いはじめたのです。
日本では「陰刻」「暘刻」などの言葉で表現していたところですが、Embossという英語を訳すときに、そのままカタカナにしてご自身の著書で採用したそうです。
「日本人て、そういうの好きだから」と、なんでもないように仰るびん博士。
やっぱこの人、なんかすご~い。